伊坂作品コンプリートへの道

今年は伊坂作品の映画化(発表も含めて)が続くので、重力ピエロも公開されたし、ふと思い立ったので自分のためにまとめてみる。


◆読んだもの(読んだ順)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

友人に勧められて読んだんだけど、先に映画を観てしまっていたので結末がわかっていた分、驚き半減…かなり後悔した、何でわたし先に映画観たんだ。だけど、それでも最高傑作だと思えるくらいすごくイイ。過去と現在が交互に描かれていくのも面白い。


死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)

伊坂作品の好きな登場人物、上位3位以内に入るほど私は千葉が好きだ。6つの物語からなる1冊。短編だけど、少し繋がってる。なんといっても死神を描いてるのが最高に面白い。物語はもちろん、とにかくちょっとズレた死神・千葉さんが最高。


チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)

これもまた面白い。「短編集のふりをした長編小説」とは、まさに!陣内が素晴らしい。清々しい。陣内の言い切る言葉にうんうんと頷きたくなる。


魔王 (講談社文庫)

魔王 (講談社文庫)

魔王と呼吸の2編。今まで読んだ中で一番読み応えがあった作品。読みながら何度もゾクッとした。ホラーのそれではなく、衝撃。心を衝かれる。身近なようで身近でない、ありそうでなさそうな世界、読後はスッキリしないけど、何か大きなものを得たような感覚。この一冊を読んで完全に伊坂ワールドに引き込まれた。安藤兄弟がまたいいんだよね。


オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

未来を予知する人語を操る案山子、発想が面白い。先が知りたくてどんどん読んじゃう!ってほど引き込まれる犯人探しではなかったけど、荻島を見ていたいと思えたあたり、実はやっぱり引き込まれていたんだろうな。後でも先でも、これを読めば他の作品を読んだときに、嬉しくなれる。


重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

これってああなんじゃない?なんて予測しながら読める。導かれるように放火事件の犯人探しを私もしてしまった。そこに見え隠れする家族の抱える過去。そして、「これってああなんじゃない?」を超える真実。まんまとはまった!っていう感じではないけど、あぁそうか、って納得できる繋がり。焦点を家族に合わせれば終わりはまぁ満足。“重力ピエロ”の一言にすべてが詰まってるんだと思う。


フィッシュストーリー

フィッシュストーリー

4つの物語からなる一冊。表題作の「フィッシュストーリー」は私のすきな“繋がり”構成で面白い。ただ、この本の中で特に好きなのは「ポテチ」。黒澤さんがかっこいい。しかもストーリーがすごく好き。


陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

これも映画を先に観てしまってたんだけど、映画は映画で、小説は小説で楽しめる!というか、かなり面白い!この4人組、どこかにいそうだな、なんて思える。だからなのか、余韻が続く、いつまでも続く。


◆これから読むもの(気になってる順)

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)

終末のフール

終末のフール

↑6月に文庫化されるらしいから、買うぞー。

ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

モダンタイムス (Morning NOVELS)

モダンタイムス (Morning NOVELS)

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

砂漠 (Jノベル・コレクション)

砂漠 (Jノベル・コレクション)


あとは、1話収録されてるもの諸々(アバウト)